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2012/07/19

デュアル・エネルギーパス

東北大学の新妻先生が、デュアル・エネルギー・パス という言葉を提唱されています。
これが、石徹白での小水力発電の取組みをわかりやすく表現しているように思いますので、引用させていただこうと思います。



私はエネルギーには3種類あると思っています。それは「自給エネルギー」「流通エネルギー」「戦略エネルギー」です。

「自給エネルギー」は,エネルギー源とエネルギーの利用者が直接つながっているエネルギーで,生活必需のエネルギーを自分のために利用するものです。そこでは,自然との共生をはかりながら持続可能に利用する必要があり,このエネルギー利用は地球の生態系の多様な関係性のうえに成り立っています。また,このエネルギーの利用は,自然の恵みを享受する行為であり,生産の喜びや安全・安心,生活の豊かさ等,貨幣では置き換えられない多様な価値を包含しています。
「流通エネルギー」は,現代社会において我々がごく普通に用いているエネルギーです。「流通エネルギー」は,利用目的を特定せず,不特定多数を対象として商品化され,流通しているものであり,そこではカロリーやワットでエネルギーを表し,全てに共通の価値である利便性や価格,安定度などの質,汎用性などが重要視されることになります。また,エネルギー供給事業を通して供給されるものであるため,事業の採算性や効率が常に問題になります。「流通エネルギー」の価格は,エネルギーが生活や産業に不可欠なものであるため,オイルショックの例に見られるように,そのときの経済状況,社会状況,国際状況,施策などに大きく左右されます。この度の震災では,この「流通エネルギー」が途絶してしまったわけです。
「戦略エネルギー」は「食糧」と同様に,国家規模でエネルギー問題を考える際のエネルギーの概念です。「エネルギー需給見通し」,「エネルギーの構成比」,「エネルギーの国家戦略」などを考える際に用いられ,数値化された統計量のみで表されます。そこでは,優位性のあるエネルギーの利用が優先され,エネルギーの多様性の喪失が生じます。


引用元⇒ http://niweb.kankyo.tohoku.ac.jp/PDF/manabu.pdf



石徹白でこれまで取り組んできているらせん水車、上掛け水車は、いわば、「自給エネルギー」です。市場で売買されるものではなく、自分たちで工夫しながら発電をし、その電気を使う喜びを感じる性格のものです。農産物でいえば、家庭菜園に近いと思います。
例えば、自家用の田んぼをやっている人たちは、「米は買ったほうが安い」と言いますが、自分でつくることに、貨幣価値以外の価値を見出しているのだと思います。それは、スーパーに並んで流通する米の価値とは、違う次元のもので、比較しにくいものだと思います。

一方、石徹白で3年後に導入しようと考えている数十~100kWの発電所は、全量売電することになりますから、「流通エネルギー」です。これは、売り買いされることが前提ですから、採算性を重視して取り組んでいく必要があります。



石徹白でこれまで取り組んできた「自給エネルギー」としての小水力発電は、小水力発電の業界の中では、かなり特殊なものです。通常、ビジネスとして小水力発電をとらえた場合は、100kW以上のものが主になります。
http://j-water.jp/database/


石徹白で現在導入されているような「自給エネルギー」としての小水力発電を見て、小水力発電すべてが『採算が取れない』『エネルギー量としてはしょぼい』と思われるのは、本意ではありません。
小水力発電の本筋は、100kW以上の規模のものです。
数kW以下の小規模なものは、「家庭菜園」的な、別の意味合いがあるとお考え下さい。
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